2019.06.03ブログ
「感情コントロール」とは
人が行動を起こす時、そこには感情があります。
そして同じ場面、同じ状況なのに、人によって全く違う行動が起きてしまうのです。
よく「成功マインド」と聞くと思いますが、それは、その感情を変えてしまうのです。もっと言うと、思い方が変われば、感情が変わり、行動も自ずと変わってくるのです。
ここで、あなたは、こんな疑問が起きませんか?
感情なんて自然に起きてくるものなんだから、それを変えるなんてできないんじゃない?
私も前は、そう思っていました。
でも、感情って変わるんです。コントロールすることができるんです。
その感情をコントロールするのが、「感情コントロール」です。
うーん、わかったような分からないような‥。
とあなたは、思っているかもしれません。それでいいんです。だんだんにお話していきますから。
●私が「感情って大きいなぁ!」と思った体験 (その1)
私が、この感情に興味を持つようになったのは、次の体験からです。
大学卒業後に、公立学校の教師になって、4年目に自分の担任したクラスに情緒障害児の生徒がいました。5年生を担任しましたが、それまでの4年間その生徒は、
毎日のように教室を脱走し、カーっとなると、机の上でほうきを振り回すなど、そこでいろんな生徒たちの学習ややっていることが、その生徒のためにクラス全体が止まってしまう状況でした。
そこで、わたしは、その生徒を何とかしたい。と思い、心理学や様々な勉強をしました。その中で、感情が大きいことが分かりました。そこで、感情をコントロールすることを実践しました。すると、3か月でその生徒は、教室を脱走したり、ほうきを振り回すことなどをしなくなったのです。
なんと、そればかりではありません。その生徒は女の子でしたが、家で力仕事をしていたので、力はありました。その生徒は、クラスでいろいろな作業の中で、力仕事が必要な時は、率先して力仕事をして、クラスのみんなのために動くようになったのです。
そのことにより、これまで、その生徒がいるクラスはなかなかまとまれないクラスでしたが、
なんと私が受け持った、その5年生のクラスは非常にまとまりがあって、学習にも意欲的に取り組む素晴らしいクラスになっていったのです。
このように、その生徒の感情をコントロールすることで、その生徒は全く変わってしまったのです。
そればかりではありません。この先でもお話しますが、
『感情は、伝染してしまうのです。』
ここが怖いところでもあり、良いところでもあります。
それが、会社でいえば、その会社の雰囲気であったり、その学校の校風であったり、家庭の雰囲気であったりします。
また、一人がやる気を出して仕事していて、それに触発されて、そこの課全体が、みんなやる気が出て来て業務成績が伸びた。ということもあります。
また逆に、いつもイライラしている人がいて、そこ全体が、みんな落ちつかない。
ということもよくあります。
●人間関係が、自分の感情をコントロールすることで、変わった!
これは、わたし自身の体験です。
私が仕事にミスが多くなってしまった時がありました。
そのため、その上司が私を非常に叱るのです。それはしようがないとしても、関係ないことまで言ってきて、長くいろんなことまで言ってこられて、会うと、いつもその失敗を人前でも言われ、非常に嫌なことがあり、その上司と会うことさえ嫌で嫌でたまらなくなってしまったことがありました。
しかも、そんな感情でいるので、ミスが続きます。そうなればなるほど、その上司から言われてしまいます。
本当に、もうそこにいるのも嫌になってしまったことがありました。
また、そうであればあるほど、その上司の嫌なところが目につくようになってきてしまい、うつ寸前までいき、体調が悪くなってしまいました。
その時に、私は自分の感情が良くない状態なんだ。まずそこから変えていかなければ!
と思い、自然の中を歩くのが好きなので、山歩きをしました。
それから、家に庭でガーデニングをしているので、ガーデニングをよくしていました。
すると、あれほど嫌だった上司なのですが、その上司の良いところも見えてきて、また私自身の失敗の原因も冷静にわかってきました。
その後、私が自分の感情を変え、行動を変えることによって、
なんと、その上司が、そのグループの指導について私に相談するまでに、変わったのです。もちろん、わたしがその上司に叱られることはなくなりました。わからないことを聞くと、優しく教えてくれるようになり、そして良い関係になったのです。
●「感情のコントロール」のやり方
「感情のコントロール」するやり方はいろいろあります。
簡単にできるものは、深呼吸です。深く息を吸って、深く息を吐きます。
これを3回するだけでも、
いらっとしたりした時など気持ちを落ち着けたい時は、効果があります。
それから、私がしたように自然の中に入ってみることも、感情が変わります。
もしあなたが、そんな時間の余裕がない!というのでしたら、簡単なのは、近くに花を置く事です。花瓶にさしてもいいし、植木鉢の花でもいいでしょう。それをおくことで、感情が自然と穏やかになってきます。
もし気持ちが、沈みそうな時は、黄色やオレンジなどの色の花が良いですよ。
*「感情コントロール」は、自分の感情についてみつめ、そしてどんな時に自分はどのような感情になってしまうのか?それを見つめていきます。そのことによって、いよんなことがわかってきます。たとえば、自分は、こんなことを言われると、ついカッとなってしまうのだな?とか、こういう時にこんな気持ちになってしまうんだ。そして落ち込んでしまう。とか。
それがわかってきて、その感情は、思い方や、いろんなことでで変わってきます。
すると自ずと行動も変わってくるのです。