2020.04.20ブログ
テレワークを導入したけど、社員の仕事の能率が落ちる落とし穴
最近話題の「テレワーク」皆様の会社では既に導入されはじめ、実施していらっしゃる方も多いと思います。
新型コロナウイルスの非常事態宣言で、非常に多くの企業がテレワークを始めました。
もともとテレワークをしていた企業、それからこの状況の中でテレワークにせざるを得ないという中で、テレワークに踏み切った企業のあるようです。
テレワークとは本来、介護やお子さんの世話をする女性でも仕事をしてもらえるようにということで、始められ女性に限らず場所も時間も自由に仕事ができる事ができるよう取り組みされた働き方の事です。
すでに欧米などの海外そして日本でも、この新型コロナウイルスの緊急事態宣言の前から始められている企業もありました。
テレワークにすることで、企業にとっては交通費や様々の経費が削減されその分収益がアップすると考えられます。
しかし、そのテレワークについてはいろいろな落とし穴があります。
そこを考えずにテレワークの業務に入ってしまうと、社員の能率が下がり長い目で見た時に企業としての収益にも影響が出てくることになります。
今回はそんな最近話題のテレワークについてのメリットデメリットについてお話していこうかと思います。
【テレワークを導入するメリット】
テレワークすることで、メリットもいくつかあります。
代表的なメリットをいくつかご紹介いたします。
・子供の世話、親の介護をしながら仕事ができる。
・通勤時間カットできる。
・一人で作業をする分集中ができる。
・住む場所を選ばずに仕事ができる。
・家事との両立がスムーズにできる。
などといったように、これだけ見ても働き手にとってはかなりメリットですよね。
じゃあそのメリットについても細かくお話ししましょう。
「子供の世話、親の介護をしながら仕事ができる。」
近年では、親の共働きによる待機児童が増えており、これが日本の課題ともなっておりますが、テレワークを導入すれば子供の心配もなく、介護の不安も解消されるでしょう。
「通勤時間の削減」
首都圏にお住いの方などは特に、この通勤時間で時間を取られている方が多いのではないでしょうか。
テレワークを導入できればこの問題も解決し、尚且つ自身のスキルアップの為に勉強時間の確保も可能です。
「作業効率のアップ」
社内での電話対応や、社員から話しかけられることもなく仕事の手が止まる事も避けられます。
元々騒がしい場所が得意ではない方は、自宅もしくはカフェなどで自分が集中しやすい環境を手に入れることが出来ます。
「住む場所を選ばずに仕事ができる」
引っ越しをする際、やはり自身の職場との距離感で決めている方もいらっしゃるのではと考えます。
ただ、通勤時間をカットできる兼ね合いから住む場所も選ばずに仕事をすることが可能です。
「家事との両立」
忙しい人などは、夕食を済ませてお風呂につかりすぐ寝てしまう方もいらっしゃると思います。
自宅でお仕事が可能であれば、自分で時間の調整が出来る為、家事をする時間もご自分で決められます。
メリットについてはここまで!
次はデメリットについてのお話です。
【テレワークを導入するデメリット】
この家庭でテレワークするということで、社員の能率を下げてしまうという落とし穴がございます。
いくつかご紹介いたします。
・モチベーションが維持できない
・体調をくずしたり、うつになってしまうことも。
・チームの連携がうまくいかず、それが顧客との亀裂に繋がる。
・デスクやいすが仕事に適しているか。
・IT端末での仕事に限られ紙媒体のものは扱いづらい。
上記だけではなく、この新型コロナウイルスの緊急事態宣言からテレワークに入った人達の中には「コロナ離婚」というのも出ています。
では、その要因は何でしょうか?
今の日本の住宅事情から、狭い住居に住まわざる方々も多くいらっしゃって、
家庭では、仕事に集中しずらい環境にあることも事実です。
例えば、物理的な問題では、デスクやいすが仕事に適しているか?
また、仕事に集中できる状態の環境であるか?例えば、奥さんもテレワーク、お子さんも学校が休校で、同じリビングで一緒にみんながいる。
となれば、お子さんが小さいと目が離すことができず、仕事に集中できないという状況も起こってきます。
メリットとして子供の世話が出来るという事を挙げましたが、逆に考えるとデメリットにもなりかねません。
それから、家族間の人間関係です。家族、特に夫婦で常に一緒にいるとお互いにだんだん相手の嫌な面が見えてきて、またお互いに自分のことを主張しあってけんかになる。
あるいは、居心地の悪さを感じながらの仕事をしているなどのケースもよくあるようです。
そこから上記に挙げたように「コロナ離婚」にまでいってしまっている場合もあるようです。
また、気分転換ができず、ストレスがたまり体調不良になったり、そのストレスが家族間でぶつかりあいさらにストレスを生むという悪循環にもなってしまっているケースもあるようです。
こうなってしまうと、仕事の能率は当然下がってしまいます。
それから、3つ目の社内、チームの間での連絡がうまくいかない。ということです。
会社にいれば、すぐに聞けるところがテレワークになったことですぐには、聞けずそれによって、お客様への連絡ミスが発生したりお客様に大事な連絡がいかなかったりなどのことも発生しているところがあるようです。
これが続いてしまうと大事なお客様からの信頼が失われ顧客を失うことにもなりかねません。
では、それを解決するにはどうしたらよいでしょうか。
実はテレワークをする前に、テレワークのための研修をしておいたりルールを決めておいたり、段階をふんでいってテレワークに入ることがテレワークへうまく移行できるやり方です。
しかし、始まってしまってからでも改善できます。
ここからは、その改善できるいくつかの方法をあげていきます。
まず、物理的な環境の事に対してですが机椅子などに対して、自分にあった机椅子などを用意できるように会社の方で補助を出しているところもあるようです。
各々の家庭によって、様々なので補助を出して自分で購入してもらうことがよいでしょう。
モチベーション維持に関しては、いくつかのやり方があります。
「『開始、終了』をしっかりする。」
チームで、開始と終了に何か合図したり、簡単なミーティングしたりするのも良いでしょう。
「その日の目標、一週間の目標を明確にしておく。」
仕事で目標がしっかりとあるのとないのとでは、全く違ってきます。できればその日、その週の目標を明確にしておきましょう。
「集中力の波に応じたワークの仕方をする。」
その人その人によって、多少差がありますが、普通は集中力は、最も午前中、特に早い時間があります。昼食後は、集中力が落ちてきます。そして夕方にまた集中力があがります。この波に沿って、頭脳を使うものを午前中にもってきて、比較的簡単なものや作業は午後にする。という工夫が必要です。
「休憩をこまめにとる。」
移動もなく、気分転換もなく、休憩もあまりとらないと、テレワークしている方が、ストレスがかえって大きくなってしまいます。テレワークだから、とあなどってはいけません。
チームワークを円滑に、また連絡を取りやすくするやり方をここからは、お話していきます。
「すぐに聞きたいことが聞けるように、チーム内で、音声だけONにするシステムのものや、チャットやzoomでのミーティングなどの利用で、チームが連絡を取りやすくする。」
これは、チームでどのシステムが良いか話し合って決めたらよいと思います。
「昼食は、家族も交えて、ランチ会をする。」
毎日でなくとも、時々でも、Zoomなどでのランチ会は、心和むものです。そしてお互いにテレワークでの、困ったことや工夫していることなど話し合うのも良いですね。午後からの仕事に対してのエネルギーのチャージをしてくれます。
「定期的にミーティングする。」
ただしミーティングはだらだらとならないように、短時間でサッとするのがコツです。リアルでミーティングするより、一見してパソコン上で会議する方が楽なように感じられると思いますが、実際は、パソコンからは電子波動が出ている分、疲労感が残ります。なので、長い時間するのはよくありません。それから、そのミーティングの持ち方始まですが、始める時に「最近あった幸せな気分になったこと。や笑ってしまったこと。」など各自が話してからミーティングに入るのも、お勧めです。こうして入ると、脳がより活発に動いて、いいアイディアが浮かぶし、話し合いもとても活発なものになります。
「zoom飲み会などの開催」
これは最近、友達などでずいぶんされているようです。チームの皆さんでもやってみてはいかがでしょう。時にお子様も入って一緒にするのも、なかなかいいものですよ。普段みれないその人の一面が見れて、お互いがもっと親近感が沸いてきます。
最後にとても重要なことをお話します。
それが、家族との話し合いです。
実は、これがしっかりと出来ていないと、モチベーションも低下するし、ケンカになったりはたまた「コロナ離婚」ということにもなりかねません。
ここでも、実は、ちゃんとやるべきこと、それから、お互いにどのようにテレワークをしていくか。ポイントがあります。大切なことは、自分の立場ばかり主張せずに相手の立場、状況もよく聞いてその上で互いに譲りあったり、協力し合うことが大切です。